Newcastle United FC

lemino

X

Youtube

Instagram

Tiktok

クラブ紹介

Introduction

ニューカッスル ユナイテッド

ニューカッスル ユナイテッド

Newcastle United FC

――サウジマネーで的確補強を敢行
返り咲いたイングランドの名門――

  • クラブデータ
    VfBシュトゥットガルト

      創設 | 1892年
      ホームタウン | ニューカッスル アポン タイン
      ホームスタジアム | セント ジェームズ パーク
      代表 | ヤシル アル ルマイヤン
      主な獲得タイトル |
    フットボールリーグ優勝:4回
    FAカップ優勝:6回
    FAコミュニティシールド優勝:1回

    国内有数の熱狂的サポーターを抱えるイングランド北東部のビッグクラブ。数年前まで10位以下に低迷していた古豪は、2021年にサウジアラビアの政府系ファンドに買収されると的確な補強を繰り返し、2022-23シーズンのプレミアリーグで4位に躍進した。21年ぶりにUEFAチャンピオンズリーグ出場を果たした昨季は、イタリア代表MFサンドロ トナーリの長期出場停止やケガ人続出の影響で7位にとどまったが、すでに巻き返しの準備はできている。

  • 選手/監督
      • ポジション FW
      • 背番号 14
      • 国籍 スウェーデン
      • 生年月日 1999年9月21日
      • 前所属 レアル ソシエダ(ESP)

      FW-14

      アレクサンデル イサク Alexander Isak

      アフリカ出身の両親を持つスウェーデン代表のストライカーは、192cmの長身ながら柔らかいタッチを武器にGKをあざ笑うほどの冷静なフィニッシュで得点を量産。そのスタイルはフランスの英雄ティエリ アンリと比較されるほど。2022年8月にクラブ記録の移籍金7000万ユーロでレアル ソシエダから加入すると、1年目は10ゴール、2年目の昨季はプレミア得点ランク3位の21ゴールを叩き出してリーグ年間最優秀選手の候補に選出された。

      • ポジション FW
      • 背番号 10
      • 国籍 イングランド
      • 生年月日 2001年2月24日
      • 前所属 エヴァートン(ENG)

      FW-10

      アントニー ゴードン Anthony Gordon

      攻撃的ポジションならどこでもこなせる爆発力のあるアタッカー。主に左サイドで起用された昨季は、パスを受けるとカットインから得意の右足をコンパクトに振ってネットを揺らし、リーグ戦で11ゴール10アシストをマーク。クラブの年間最優秀選手に選ばれ、今夏はイングランド代表としてEUROにも出場した。練習にボクシングを取り入れる反面、ピッチ外では熱心な読書家でありチェス愛好家。闘争心と知性を併せ持つ攻撃のキーマンだ。

      • ポジション MF
      • 背番号 39
      • 国籍 ブラジル
      • 生年月日 1997年11月16日
      • 前所属 リヨン(FRA)

      MF-39

      ブルーノ ギマランイス Bruno Guimarães

      東京五輪でブラジル代表を金メダルに導いた中盤の働き者は、単にボールを拾うだけでなく、絶妙なスルーパスを繰り出すほか、自ら攻め上がってゴールまで奪う。昨季プレミアリーグでは出場停止の1試合を除いて全試合に先発出場し、ワンボランチを務めながら15ゴールに関与(7得点8アシスト)。まさに“チームの心臓部”と呼べる活躍を見せた。タクシー運転手だった父親を尊敬しており、当時のタクシーの車両番号「39」を背番号にしている。

    • + もっとみる
    • エディ ハウ
      • 国籍 / イングランド
      • 生年月日 / 1977年11月29日
      • 就任 / 2021年11月
      • 前所属 / ボーンマス(ENG)
      • 主な成績 / チャンピオンシップ優勝:2014-15(ボーンマス)
        リーグカップ準優勝:2022-23(ニューカッスル)

      国外のタレントと英国の人材、

      モダンと伝統を融合させる名将

      監督

      エディ ハウ Eddie Howe
      エディ ハウ

      29歳で現役生活に別れを告げて指導者に。古巣ボーンマスでは2度にわたって監督を務め、4部にいたチームをクラブ史上初のトップリーグ昇格に導いた。退任後、数々のオファーを断って2021年11月にニューカッスルへ。国外のタレントだけに頼らず、英国の人材も集めて即座にチームを上位に押し上げた。細かいパスワークとロングボール、ハイプレスとゴール前を固める堅守。“モダンサッカー”と“英国伝統フットボール”を融合させる名将だ。

  • 基本フォーメーション
    基本フォーメーション
  • クラブトピックス
    • TOPIC1

      真冬でも恰幅のよいファンが上半身裸でTV中継に映り込むことがあるほど、ニューカッスルのサポーターは情熱的で知られる。130年以上の歴史を誇るクラブは、イングランド北東部の人口30万人の都市ニューカッスル アポン タインに位置する唯一のプロサッカーチーム。いわゆる“ワンクラブ都市”だ。そのため市民との絆は特別で、町の中心地にある本拠地セント ジェーイムズ パークは観光名所の1つとして人々に愛され、洗練されたデザインも相まって「丘の上の大聖堂」というニックネームも納得の壮麗さを放つ。毎試合のように5万人以上のファンを飲み込む“要塞”は「スタジアムの雰囲気」「歓声の大きさ」といったランキングで常に1、2位に挙げられ、乗り込んできた敵チームを震え上がらせる。マンチェスター シティの名将ペップ グアルディオラでさえ「ファンも雰囲気も凄いんだ。イングランドで最高のスタジアムの1つ」と舌を巻くほどだ。

      クラブトピックス
    • TOPIC2

      フットボールを愛する町とあってニューカッスルを舞台にしたサッカー映画が何本も撮られている。最も有名なのは3部作となった『GOAL!』シリーズだ。メキシコ出身の青年サンティアゴが夢を追いかけ英国に渡り、ニューカッスルに入団して挫折を経験しながら最終的に大活躍する。そんな映画の主人公と比較されるのがパラグアイ代表MFミゲル アルミロンである。彼もアメリカ経由でニューカッスルにやってきて、見事にチームをUEFAチャンピオンズリーグ出場に導く活躍を見せた。また、2020年に加入したFWカラム ウィルソンも「あの映画を見てワクワクする自分の童心に気づき『ここだ』と思った」と語ったことがある。ニューカッスル映画は他にもあり、ケガばかりするニューカッスルのイタリア人選手が出てくる『The One and Only』(2002年)や少年たちがニューカッスルの試合チケットを手に入れるため奔走する『Purely Belter』(2000年)なども現地のサッカー熱を感じられる作品だ。

      クラブトピックス
    • TOPIC3

      ハウ監督の相棒はプレミアで“最も目立つ”アシスタントコーチ、ジェイソン ティンダルだ。現役時代にハウと最終ラインでコンビを組んでいた同年齢(46歳)のティンダルは、ハウが初めて監督に就任した2008年から彼の右腕を務め、試合中も常に隣で檄を飛ばしてきた。昨夏プレミアリーグがテクニカルエリアに入れる人数を規制した際にはリヴァプールのユルゲン クロップ前監督が「困るのはニューカッスルだけ」と言い放ったほど。温厚なハウとは対照的な熱血漢でファンからは「狂犬」と呼ばれており、敵のベンチとやり合うこともしばしば。監督以上に目立ってしまうことから「目立ちたがり屋のティンダル」というSNSのパロディアカウントが話題になったことも。それでもティンダルは血統書付きの指導者だ。彼の父親は元イングランド代表のジョン テリーやジャーメイン デフォーを輩出したロンドンの名門ユースチームの発起人で、ウェストハムの下部組織でも20年以上働いたことで知られる。

      クラブトピックス

試合の見どころ/解説

Highlights/Commentary

  • vs 浦和レッズ
  • vs 横浜F・マリノス
フォーメーション
フォーメーション

鍵はサイドの攻防。
プレミア屈指の堅守に挑む
ヘグモの攻撃的サッカー

ニューカッスルの強さは“さぼる”選手がいない献身性だ。すべての選手が守備意識を持っており、押し込まれた際にはいさぎよく引いて守り、いざとなれば長身DFをゴール前に並べて敵の攻撃を跳ね返す。昨季はケガ人の影響で少し安定性を欠いたが、一昨季はプレミアリーグで最少失点(38試合33失点)を誇った彼らの堅守を崩すのは容易ではない。守備の特徴はサイドバックにも表れる。プレミアリーグのフィールドプレーヤーで最長身(198cm)のDFダン バーンは、センターバックもこなすが本職は左サイドバック。右サイドバックが高い位置を取るのに対し、バーンはバランスを取ることが多く、彼が中央に絞った際のゴール前の守備は鉄壁だ。対する浦和レッズは今季からチームを率いるペア マティアス ヘグモ監督が攻撃的サッカーを掲げており、両サイドバックが積極的に高い位置を取る。粒ぞろいのウインガーと絡んで仕掛けていくため、両サイドの攻防が勝負の分かれ目となりそうだ。

フォーメーション
フォーメーション

“異世界”で迎え撃つ横浜FMは
「アタッキングフットボール」を取り戻せるか

イングランド北東部のニューカッスルは北海道より緯度が10度も高く、8月の平均気温は20℃程度。チームにとって高温多湿の日本の夏は異世界となる。前回来日した1996年も選手たちが「暑い……」と漏らしてガンバ大阪に1-3で敗戦。今回は加えて浦和レッズ戦から中2日の過酷な日程のためコンディショニングが肝心だが、5月下旬の豪州遠征では連戦を考慮して若手主体のチームを組んだ結果、Aリーグ選抜に0-8の大敗を喫した。来日前に、EURO2024でドイツ代表が利用した最先端のトレーニング施設で準備を行っているとはいえ、どこまで暑さに対応できるかは見ものだ。一方、彼らを迎え撃つ横浜F・マリノスは監督交代に踏み切り、今季から指揮を執っていたハリー キューウェルが7月16日に退任。新体制下でチームは本来の「アタッキングフットボール」を取り戻せるのか。前線からの守備とショートパスで連動し、ニューカッスル陣営が疲弊したところで仕留めたい。“暑くて熱い”真夏のバトルに注目だ。

X

Youtube

Instagram

Tiktok

Text by Dai Tajima

Edited by footballista
Photos by Getty Images