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【審査員】伊藤 今人 独占インタビュー
ーー今回の(『IDOL BATTLE ALIVE』)へのご出演をお引き受けいただいた理由や、最初に話を聞いた時の印象を教えてください。
本来グループごとに多様なの魅力を持ち、それぞれが素敵に輝くアイドル同士を、あえてパフォーマンスで競わせる試みは珍しく、興味を惹かれました。自分自身、舞台の演出やライブ演出、振付や演技指導など、さまざまな形でアイドルの皆さんと関わってきました。アイドルという存在を多方面から拝見して、いろいろな距離感・角度で接してきた自分だからこそ、「ステージ演出」という項目を総合的な演出力の観点から評価する審査員として相応しい働きができるのではないかと思ったからです。
ーー番組を通して、視聴者に最も注目してほしいポイントや、どんなメッセージを受け取ってほしいと考えていますか?
アイドルの本質としては歌手ですから、歌い踊ることの技術が最重要視されるとは思います。しかしそれ以外の要素が時として歌や踊りの上手さを超越した魅力となってそのアイドルグループに唯一無二の価値を生み出すことがある。それがとても面白く、そういうグループが各時代でトレンドを生み出してきたと思っています。「そのアイドルがどんなコンセプトで、それを体現するためのディレクションとパフォーマンス力が備わっているか」を意識してご覧になると、より一層楽しめるかもしれません。
ーーIDOL BATTLE ALIVEに参加するアイドルの方々に期待すること、どんなプロジェクトにしていきたい(なると良い)と考えていますか?
アイドルグループのパフォーマンスは本来は比較して競わせること自体がナンセンスであり、それぞれ価値があるものです。ですがそういうものをあえてコンペティションとして競わせることで、技術や文化の発展につながることも事実です。アカデミー賞だって、M-1だって、俳句だってそうです。競技に向き合ってパフォーマンスを突き詰めることは、「わかってもらえる人にわかればいい。」「自分のファンにだけ刺さればいい」という感覚からの脱却につながります。本気で向き合うほど具体的な成果が返ってきて自分のアイドルとしての成長に繋がると思いますので、ぜひこの番組を良い機会にしてもらいたいと思っています。
ーー審査員という立場で参加となりますが、参加アイドルの方々にどのように接することを心がけていきますか?またどのような部分を審査軸としていますか?
すでに知っているグループやまだ存じ上げないグループもいらっしゃいますがそこは関係なく、その場で披露されるパフォーマンスの内容のみを評価軸として審査したいと思います。自分たちのやりたい方向性やパフォーマンスをどのように捉え、どのようにお客さんに届けたいのか。それをメンバーがきちんと理解できていて、実現するために最大限コミットできているのかを、パフォーマンスの内容や出来から判断するべく見極めたいと考えています。





