『情事と事情』

映像配信サービスLemino（レミノ）のオリジナルドラマ『欲望三作』の第2弾である『情事と事情』。恋愛小説の名手・小手鞠るいの小説『情事と事情』（幻冬舎文庫）を原作に、『復讐の未亡人』『隣の男はよく食べる』（ともにテレビ東京）などを手掛けた井樫彩監督がメガホンを取る同作。1月2日より、第5話がLeminoにて独占配信される。

自分の物にはならない人を好きになった英里華に、愛里紗がかけた言葉とは？

結城愛里紗（倉科カナ）とその夫・修（金子ノブアキ）の家を訪れる愛里紗の双子の妹・島崎英里華（倉科カナ）。「ただいまお姉ちゃん」と声をかける英里華を、愛里紗は笑顔で迎える。英里華が身に着けている緑のワンピースを見た愛里紗は、中条彩江子（さとうほなみ）から伝えられた“ホテルで修と歩いていた女性”の特徴を思い出すのだった。

『情事と事情』第5話より

「お久しぶりです、お義兄さん」英里華は密会などなかったように修に声をかけ、2人は目を合わせる。愛里紗の作った料理を食べながら、「2人は双子なのに、中身は全然似てないよね」と話す修。英里華は「私はたくさんのボーイフレンドと遊んでたけど、お姉ちゃんはずっといなかったもんね」と比較をし、学生時代の話を始める。「でも恋はしてた。大学の頃好きな人がいたでしょ？」と英里華が話すと、修は「なんだ、愛里紗の初恋は俺だと思ってたのに、残念だな」と反応。愛里紗は何も答えずに「えりちゃんはどうなの？今誰かいるの？」と聞き返すと、英里華は「いるよ、ボーイフレンドも好きな人も」と答え、10年以上好きな人がいることを明かす。数年前に愛里紗には伝えていた内容だった。

『情事と事情』第5話より

数年前、英里華はニューヨークに発つ直前に「好きな人がいるの。その人に会って初めてこれが恋なんだって分かった。でも、その人には奥さんがいるの。絶対私の物にはならない。だから、そばにいるのがつらい」と愛里紗に打ち明けていた。「そんなに欲しいなら、取っちゃえばいいじゃない」愛里紗は英里華を抱きしめ、そう言っていたのだった。

【制作・編集：All About編集部】