(C) Wataru Sato /Sports Graphic Number

「NumberTV」第13回より　

サッカー日本女子代表“なでしこジャパン”の長谷川唯選手が、1月30日に配信された「NumberTV」(全24回)の第13回に登場。世界最優秀選手「バロンドール」候補に2年連続で選ばれた長谷川選手。その華やかなサッカー人生の裏にあった、知られざる苦悩と成長の軌跡が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)

試合観戦がきっかけとなり「ベレーザ入団」が夢に

「NumberTV」はドコモの映像配信サービス・Leminoと、数々のアスリートのドラマを伝えてきたスポーツ総合雑誌「Sports Graphic Number」の共同プロジェクトによって誕生した、トップアスリートの人生にフォーカスを当てるオリジナルドキュメンタリー。数々の苦難を乗り越えてきたプロアスリートたちが、競技人生を変えた「最大の挫折」と「復活」の物語を自身の言葉で語っていく。

長谷川選手は、兄がサッカーをしていた影響でサッカーを始め、小学5年のときに日テレ・ベレーザの試合を観戦。それがきっかけで、ベレーザ入団が彼女の夢になった。

「ベレーザに入るためにすごく練習しました」と振り返り、「今もあまり変わらないんですけど、周りの選手を見ても自分が1番(体が)小さいことが多かったので、その分すごく考えてテクニックだったりというところでカバーしていた」と明かす。

2009年に日テレ・ベレーザの下部組織「メニーナ」のセレクションで合格したが、当時は身長136cmと小さかった長谷川選手。年上の相手に力負けすることも多く、試合に出られない日々が続いた。

だが、その体格が彼女のスキル向上の原動力に。「『あまりぶつからないように』っていうのは考えていて、そこでポジショニングは身に付いたのかなと。まともに当たったら負けてしまう状況だったので、“いかに相手の背中を取るか”“間を取るか”ということだったり、予測して“次のプレーは何をすればいいか”を考えてプレーするようになったのは、中1から高校生の期間だったと思います」と述懐する長谷川選手。

持ち前の広い視野とテクニックは、昔から体格が小さかったことに起因していることが分かり、それらが培われた土台には、一流選手特有のマインドが存在していたことが、周囲の証言で判明していく。

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「NumberTV」第13回より　

当時の監督らが長谷川選手のメンタルについて語る

長谷川選手が所属していた当時、メニーナの監督を務めていた寺谷真弓氏は「この言葉は多分使ったらいけないと思うんですけど」と前置きし、「本当にクソガキだったので。いい意味でも、悪い意味でも。それが今のサッカーにも生きていると思います。『プレーで見返してやる』みたいな、そういう反骨心はすごくあったと思います」と、長谷川選手のメンタルについて話す。

また、ベレーザ時代から長谷川選手のことをよく知るフィジカルトレーナー・関大悟氏は「弱音を吐かないですね、絶対。自分が小さくて、あんなにでかい強い相手とやっていたら、普通は『自分なんて…』とか『ここじゃ、ちょっと…』とかってなるんですけど、そこは『絶対負けない』みたいな。そういう『相手の土俵であっても負けたくない』みたいな意識はすごく強いんですよ」と、彼女の負けず嫌いな一面や意識の高さについてコメント。 

長谷川選手は負けず嫌いで意識が高いからこそ、体が小さいというハンデをハンデとしてではなく1つの条件として捉えた上で、「勝つためにはどうすればいいか」を追求。その結果、世界で戦える“武器”を手にしたことが明らかになった。

【制作・編集：WEBザテレビジョン編集部】

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長谷川唯選手　

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長谷川唯選手　

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