NTTドコモの映像配信サービス「Lemino（レミノ）」では、さまざまなジャンルのトップアスリートを招き、彼らの競技人生における「最大の挫折」の真実に迫る『NumberTV』を配信している。その時何を感じ、どう壁を乗り越えたのか。選手本人が当時の写真と向き合いながら、復活までの道のりを明かす本格ドキュメンタリーだ。#13では、サッカー選手・長谷川唯選手の挫折と苦悩に迫る。

U-20女子W杯出場権をかけた大会に出場し、まさかの4位に

トップチームに昇格できなかった挫折地点を経て、新たに与えられた背番号「10」を背負いメニーナで名実ともにエースとして活躍した長谷川。当時について長谷川は、自分が一番上という立場で試合をすることは「本当に大変だった」と振り返る。「得点を取らなければいけない、ゲームメイクもしなければいけないっていうそういう状況で、すごく引っ張っていく力っていうのもついたので、こういう環境でむしろよかったなっていう方が今は大きいです」とメニーナに残ったことが今のプレーに繋がっていると明かした。

長谷川はこのメニーナでの1年間について「人生で一番点を取ったんじゃないかっていうぐらい得点を取ったり、あとは本当に大事な試合で得点を取るっていうのができるようになったのはこの1年だったかなと思います」と充実した1年であったことを語った。そして、1年間のメニーナでの活躍が認められ、翌年にベレーザへ昇格した長谷川。しかしその年、さらなる試練が彼女を待ち受けていた。

16歳となった長谷川は1つ上のカテゴリU-19女子選手権から声がかかり、U-20女子W杯出場権をかけた大会に出場。前回大会では優勝を飾った日本だったが、結果はまさかの4位。3大会連続で果たしていたU-20W杯出場を逃してしまったのだった。当時について長谷川は「日本ってアンダー世代はやっぱり強くていつも結果が出ていたので、ワールドカップに出ないっていうことが考えられない状況だったので」として、その中でW杯出場を逃してしまったことについて「チームとしても個人としてもすごく悔しかったっていうより、喪失感というか。そういうのが大きかった大会だったかなと思います」と当時の心境を明かした。

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【制作・編集：All About編集部】