明治安田J3リーグの第4節が、3月8日と9日に開催される。

第3節を終えて少しずつ勝点差に開きが出てきたが、まだまだ混戦模様であることに変わりはない。すでに全勝のチームがない一方で全敗のチームもなく、全20チームが勝点を得ていることを考えても例年以上に戦力が拮抗している状態にあると言っていい。

今節の注目カードは、勝点7で首位に立つFC大阪と、勝点2で17位に位置するガイナーレ鳥取。昨季はJ1昇格プレーオフに進出しながら惜しくもJ2昇格を逃したFC大阪が、前年の悔しさをバネにスタートダッシュに成功。FC岐阜との開幕戦こそ後半アディショナルタイムの失点で1-1の引き分けに終わったが、第2節FC琉球戦（1-0）、第3節高知ユナイテッドFC戦（2-1）と連勝。勝利した2試合はともに最少点差を制したゲームながら、開幕から3試合連続で先制点を奪えている点がスタートダッシュにつながっている理由の一つに挙げられる。また、今季4得点のスコアラーがすべて異なっており、特定の選手に依存しない形でゴールネットを揺らせていることもポジティブな要素。今節も先手を奪うゲーム運びを展開し、開幕戦以来のホームゲームで勝利を挙げたいところだ。

対する鳥取は未勝利ながら、開幕戦でアスルクラロ沼津に0-3で敗れたあとは高知、ヴァンラーレ八戸と連続ドローに持ち込み、勝点2を積み上げている。さらに八戸との前節ではようやく今季初ゴールが生まれており、流れとしては上向きと言っていいだろう。初先発を飾った半田航也がそのゴールを記録。これに続く得点源が生まれてくれば、初勝利はグッと近づくはず。

3連勝か、それとも今季初勝利か。FC大阪と鳥取の一戦は、8日（土）14時に東大阪市花園ラグビー場でキックオフする。

また、勝点6で2位につけるテゲバジャーロ宮崎は18位の松本山雅FCと、同じく勝点6で3位のAC長野パルセイロは、13位の栃木シティとそれぞれホームで対戦。今季3勝目をつかみ、FC大阪を追撃したいところだ。

ここまで未勝利と苦しんでいる19位の高知、20位のFC琉球はそれぞれアウェイゲームに挑む。今季からJ3に参戦し、Jリーグ初勝利を目指す高知は8位のツエーゲン金沢と、新しく平川忠亮監督を迎えたFC琉球は11位の奈良クラブと顔を合わせる。両チームともここで3ポイントを積み上げられれば一気にジャンプアップできる可能性もあるだけに、早い段階で初勝利をつかみたいところである。

8日には勝点4同士の福島ユナイテッドと岐阜がとうほう・みんなのスタジアムで激突。ミクニワールドスタジアム北九州では、14位のギラヴァンツ北九州と5位のカマタマーレ讃岐が対戦する。9日は現在1勝のヴァンラーレ八戸とSC相模原がプライフーズスタジアムで、4位の沼津と15位の栃木SCが愛鷹広域公園多目的競技場で顔を合わせることになる。

【制作・編集：Blue Star Productions】

【明治安田J3リーグ 最新のLemino配信予定はこちらからチェック】