
(C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW/NTTドコモ「北方謙三 水滸伝」第6話より
織田裕二主演の連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」(毎週日曜夜10:00、WOWOW、WOWOWオンデマンド、Lemino※全7話)の第6話が3月22日に放送・配信された。晁蓋(反町隆史)、林冲(亀梨和也)らの活躍により、ついに「梁山泊」が誕生。しかし、宋江(織田)の身辺も少しずつ慌ただしくなってきて、不気味な存在である李富(玉山鉄二)の動向も気になる展開となった。(以下、ネタバレを含みます)
同ドラマの原作は、シリーズ累計発行部数1160万部を突破した北方謙三氏の『水滸伝』(集英社文庫刊)。壮大なスケールと緻密な人間描写に加え、登場人物たちの葛藤や誇り、闘志を現代的な視点で描き直して熱烈な支持を集めている。
織田が演じる宋江は信頼で人を動かす梁山泊の頭領。彼の生き方こそが、梁山泊という志の集団の“核”となっている。反町隆史が宋江と共に腐敗した国家権力に立ち向かう、もう一人の頭領・晁蓋役、梁山泊のメンバーで、槍術にかけては右に出る者のいない天才武人・林冲役で亀梨和也が共演。さらに、満島真之介、波瑠、玉山鉄二、松雪泰子、佐藤浩市ら豪華キャストたちが魅力あふれるキャラクターに熱い命を吹き込んでいる。
晁蓋の人心掌握術と林冲の活躍により梁山湖の砦を制圧
晁蓋ら一行は官軍に追われる身となりながらも、梁山湖の砦に上陸。門の前で、強奪した開封府への賄賂を持参したと呼び掛けると、そこにいた梁山湖の砦の賊徒たちはざわめく。呉用(野間口徹)は「すごいお方だ。一瞬で荒くれどもの心をつかんでしまわれた」と、晁蓋の存在感と人心掌握術に感嘆。
すると、そこに賊徒を率いる王倫(萩原聖人)がやって来る。背後には、王倫の処断をもくろむ林冲の姿も。晁蓋は、そんな林冲の姿を目に留めつつ、入山の許しを請う。
官軍のことも気になるため、話し合いをすると理由を付けて晁蓋を待たせる王倫。今後のためにも「今は我らが結束を乱すわけにはいかん」と、晁蓋たちを入山させないことを配下の杜遷(神尾佑)や宋万(八木将康)たちに明かす。ただ、賊徒の心を一瞬でつかんだ晁蓋の様子から「奴らを殺せば統制がとれなくなる」と考えた王倫は、そのまま追い返すように命じた。
しかし、林冲が現れたことで事態は急変。林冲の腰には、杜遷と宋万に“王倫を殺す合図”として話した黒い帯が巻かれていた。一瞬で王倫を倒した林冲は、その場を制圧する。
梁山湖の砦の門戸が開かれ、晁蓋は上陸することに成功。「替天行道」の旗を掲げて、賊徒たちに民を救うために戦う力があると訴えかける。そして、この場所を「そんな弱き者たちを助ける力を持ち、同じ青き空を見上げる者が泊する場所」と位置づけた晁蓋は、「梁山泊」と名付けると高らかに宣言した。
晁蓋のカリスマ性を反町が見事に体現。その太く通る声と漂わせる圧倒的なオーラが説得力を生み、これから始まる壮大な物語への期待感が増す場面となった。
総隊長を務める公孫勝が致死軍への思いを熱弁
早速、晁蓋が“国作り”に動く中、それぞれの役割も明らかに。騎馬隊の総隊長には林冲、5部隊ある歩兵隊の各隊長を杜遷や宋万、阮小五(加藤清史郎)らが務め、公孫勝(白洲迅)には特殊部隊である致死軍の総隊長を任せることが、軍師である呉用から発表された。
来るべき日のために、賊徒たちは命じられた持ち場で任務を遂行。各部隊でも兵として、それぞれを鍛え上げていく。特に致死軍のシーンは圧巻。
林冲が集めた候補者たちを前に公孫勝が説く、その一つ一つの言葉は熱く胸に刺さる。「致死軍には軍功はなく、昇進もなく、名すらない。生き延びることも考えない。ただ同じ夢を抱いて戦うのみだ。死ぬる時も名もなく死んでいく。人々の心の中で生き続けることもない。ただ、私は忘れぬ。一人一人を。お互いを忘れないだろう。致死軍の兵は、致死軍の兵の心の中でのみ、いつまでも生き続ける。それを喜びとする者だけ、今ここで死の一歩を踏み出せ!」。その“一歩”を踏み出した彼らの今後の戦いぶりが、宋江や同志たちを支えることは間違いないと思わせる実に印象的な言葉だった。
“最大の敵”李富が宋江に忍び寄る
梁山泊が誕生したものの、資金となる闇塩を運ぶ「塩の道」の取り締まりは厳しくなっているという現状。商人の盧俊義(宇梶剛士)は、宋江の元に自由に出入りすることがはばかられることから、塩の道の管理を任せていたトウ礼華(中村ゆりか)に役目を与えることに。表向きは宋江の妾としてのつなぎ役を命じたのである。
そんな中、宋江は楊志(満島)と再会。宋江と晁蓋は楊志を仲間にするため、開封府への賄賂を運ぶ担当だった彼に近づく作戦を立てたのだが、そこで英雄の末裔という血筋と正義感の強さを指摘。それにより苦悶に陥っていた楊志を盧俊義の従者である燕青(山中柔太朗)が見つけ、連れ帰ったのだ。「楊志の自尊心を傷つけてしまったか」と思っていた宋江は「見てもらいたいものがある」と、楊志をある場所へと連れ出す。
彼らが訪れたのは賊徒に襲われた村。役所では上からの命令がないためもみ消され、全滅した村人たちは、そのまま放置されていたのだ。それも国が腐敗しているからであり、末端の役人である宋江にも知らされていなかった。「俺はどうすればいい?」と問う楊志に、宋江は「聞こえませんか? この声にならない、民の声が。民の声こそが命令となる」と告げる。
さらに宋江は、間者から国の諜報組織・青蓮寺の存在を聞かされる。それは、林冲を捕縛し、闇塩を探り、晁蓋を追い詰めた敵。そんな宋江の脳裏に、一人の人物がよぎる。梁山湖の砦を眺めていた宋江が帰ろうと歩き出したとき、袖の汚れに目を留めて声を掛けてきた男=李富だ。「あのとき、背中にゾッと寒いものを感じた」と言う宋江は、自分の顔がバレてしまったのではないかと危惧する。
その李富は、宋江の間者である馬桂(松雪)の存在にたどり着いていて、配下を使い雇い主のことを調査。晁蓋以外に叛乱を率いる者がいることにも気付いた。
宋江たちにとって最大の敵となる存在の李富。梁山泊誕生の熱量と緊迫感に包まれながら、第6話は幕を閉じた。視聴者からは「またぐっと物語が動いて面白かった!!!」「ドキドキハラハラして見入ってしまいました」「あと1回ってうそだろ!?」「もっと見たい」という反響が。次回の最終話を惜しみながらも、ワクワクするような展開に心を躍らせているような声が多かった。
※トウ礼華の「トウ」は、「登」に「おおざと」が正式表記
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】
(C)北方謙三/集英社 (C)2026 WOWOW/NTTドコモ「北方謙三 水滸伝」第6話より
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