
撮影:田中隆信阿部進之介、伊藤主税氏、榊原有佑氏、山田兼司氏、山田孝之(写真左から)
俳優・山田孝之がメインパートナーとして審査にも参加し、オリジナル映画の主要キャストを募集する公開オーディション「THE OPEN CALL」。プロジェクト発表時から大きな話題となっていたが、あれから7カ月。応募総数は約1万4000人に及び、候補者と共に「俳優とは何か?」を日々探求しながらオーディションは進行している。
現時点で、プロジェクトはどこまで進んでいるのか。9月18日、「THE OPEN CALL」プロジェクト報告会見が都内で行われ、企画・プロデュースの伊藤主税氏、同じく企画・プロデュースを担い、パートナーを務める俳優・阿部進之介、オリジナル映画の脚本と監督を務める榊原有佑氏、オリジナル映画の企画監修を務める山田兼司氏、そしてメインパートナーの山田孝之が登壇した。
撮影:田中隆信山田孝之
山田孝之「日々、いろいろ頑張っている山田です」
5人が登壇し、阿部が「プロデューサーと企画とパートナーを務めています。ちょっと時差ボケです。ボケたことを言うかもしれないですけど、ちょっと大目に見てあげてください(笑)。よろしくお願いします」、山田孝之は「日々、いろいろ頑張っている山田です。オーディションの方もどんどん進んでいますし、番組も見応えのある作品になっています。最終的に映画を作るのでそこも注目してもらえたらと思います。面白いというか、本当にやった意味があるなと思う映画を作ろうと思っています」と、それぞれあいさつ。
「THE OPEN CALL」は経験、実績、実力を問わず、15歳以上であれば性別や国籍、所属事務所の有無も不問という間口の広いオーディションだが、プロジェクトを立ち上げようと考えた経緯について、阿部は「僕は44歳なんですけど、年齢が上がっていくにつれてオーディションというものがなくなっていくのを体感しています。僕に限らず、周りの人を見ても、俳優を続けていくにあたって、小さい役のオーディションはあれど、大きい役をつかむオーディションがなかなかない。もっとオーディションをやれば、チャンスも増えるし、新しい才能が見つかるんじゃないかというところから思いつきました」と語った。
山田孝之は「僕らは、挑戦はしてないんですよね。挑戦する場が少ないので、その“場”を一つ作ったというだけで、挑戦しているのは“候補者”と呼んでいますけど、俳優さんたちが挑戦しているんです」と、主役は応募してきた“俳優”たちだと強調。
そして「俳優という人たちがやっている仕事の内容は、実はほとんどの人が分かってないと思うんです。いろんな考え方がありますけど、近年よく耳にするのは、例えば『韓国では』とか、他との比較だったりします。外と比較する前に、まず中のことをどれだけ分かってるんだ?という疑問があって。そもそも映画って何なのか? 俳優って何なのか? お芝居をする、役を作るとはどういうことなのか? そういうことを可視化して、言語化して見てもらうことによって、こちら側だけでなく、受け取り手側も理解を深めることができて、よりクオリティーを上げることにもなると考えています」と、今回のプロジェクトを行う“意義”と“意味”を説明した。
撮影:田中隆信伊藤主税氏
プロジェクトへの大きな反響を実感「知らない人はいないくらいで…」
本プロジェクトの反響については、伊藤氏が「すごい反響を実感しています」と答え、「芸能プロダクション、俳優事務所の方々とお会いしても、知らない人はいないくらいで、俳優仲間、監督、プロデューサーからも『番組、面白そうだね』と言っていただけています。何よりも3年にわたるプロジェクトなので、メディアの方々がスタートの時からずっと追い掛けてくれていて、興味を持っていただけていることも反響と捉えています」と、「THE OPEN CALL」が浸透していることを伝えた。
榊原氏は「俳優の方たちの役作りとか、話を聞いてちょっと分かったつもりになっていた部分があったんですけど、オーディション中に俳優候補者の方たちが役と出会って、その役と一体になっていくのを目の当たりにして、映画づくり、俳優との接し方、映画や脚本づくりに関して、もう一度あらためて一から考えてみたいと思えるような経験になっています」と、自身も考えさせられることが多いと明かした。
映画が完成した後、海外での公開を視野に入れているのかという質問には、山田兼司プロデューサーが「端的に言いますと、世界に向けてとか、海外で勝つとか、目指すという作品は世界に行けないと思うんです。大切なことは、僕ら作り手たち、演じてくれる方々、皆さんの半径5メートルの物語を、ひたすら深掘りしていくことなんです。日本に生きる僕らが、どんな物語を紡ごうとしているのか。僕らの身近なところの物語を深く、深く掘っていく。そうすれば、結果的にその深く掘った先に、地下水源みたいなところがあって、その地下水源が結果的に世界につながっている。そういうものが映画として世界に届くという順番だと思うので、まず僕らは今向き合っているもの、一緒に作ろうと思っている皆さんとの物語を深掘りしていくことだと考えています。その先に、そういう世界があると良いなとは思っています」と答えた。
撮影:田中隆信阿部進之介
3次審査候補者の32人も発表。約1万4000人の応募者からビデオ審査を経て約200人に絞り、4日間にわたる対面審査を実施。3次審査に進む32人が選出された。阿部は「オーディションという形になっていますけど、僕もたくさん見ていく中で感動しましたし、『俺にこれができるかな』と思うこともありました。評価しなければいけない立場ですが、僕も半分学ばせてもらっているような瞬間もあります。こういう企画に巡り会えてとても嬉しいという言葉を多くの参加者からいただいているので、この企画を始めて本当に良かったなと思っています」と語った。
どのような部分を意識して審査に臨んでいるのかを聞かれた山田孝之は「意識? もう本当にお芝居を見ているだけです。どういうところを見ているのか…。これが、説明できないんですよ。なので、見てもらうしかないということで、番組にしたんです」と答えた。
撮影:田中隆信「THE OPEN CALL」プロジェクト報告会見より
“エピソード0”は企画段階ではなかった
10月1日(木)よりLeminoにて「THE OPEN CALL -MAIN PARTNER 山田孝之-」の独占配信が開始される。
山田孝之は「エピソード0は企画段階ではありませんでした。1万4000人から32人に絞られていますけど、ビデオ審査があって、2次審査では200人と対面で、1日10時間、4日間やってます(笑)。すごく芝居の良い人とか、いろんな人がいるんですよ。チームのみんなは知ってますけど、僕が圧倒的にファンになってしまった人もいて、その人は3次審査にはいないんですけど、この映画の脚本が完成して、いろんな役割が出てきたら、あの人にハマる役が何かないかな?ってずっと考えています(笑)。受かるとか、落ちるとかだけでなく、32人に残れてない人も、メインキャストじゃないけど可能性がある。そういう意味で、いろんな候補者を見てもらいたくて、エピソード0という形に着地しました」と、本編の配信前にエピソード0を配信することになった経緯を説明した。
そして、あらためて「THE OPEN CALL -MAIN PARTNER 山田孝之-」の見どころについて、山田孝之は「この番組でいうと主役は俳優たち。俳優って変な人ばっかなんで、単純に見ていて面白いですよ(笑)。変な人たちが変なことを考えて、モヤモヤして、『これでいいんだろうか?』『いや、分かんないや』みたいな。興味を持って見てもらうと、グググっと引き込まれると思います。導入として見やすいところに『エピソード0』があるので、そちらも見ていただけるとより楽しめると思います」と見どころを明かした。
撮影:田中隆信山田孝之
最後は、山田孝之が「一貫して伝えていることは、挑戦することの大事さです。まずはそこから伝わることが大事だと思っていて、そこに勇気を持って参加した俳優たちが、本気で悩んで、さらけ出して、とんでもないお芝居を見せてくれています。予告編では感情的に泣いているところがいっぱいありましたけど、皆さん楽しんでやっています。なので、楽しんで見てもらえると僕は思っています」とアピール。
また、阿部も「俳優ありきで、良い俳優を見つけることを重視して考えた企画です。演技ってすごく楽しいんです。僕も大好きです。それも知ってもらいたいですね。つらいこととかきついこととかたくさんありますが、それは本当に楽しいからやれています。この番組を通して、映画を通して新たな才能が開花し、成長して、日本にとどまらず、世界の映画でも輝く人たちがたくさん見つかると思うので、注目していただけたらうれしいです」とメッセージを送り、会見を締めくくった。
なお、オーディションで選ばれたキャストが出演するオリジナル映画は、2027年に撮影し、2028年に公開される予定。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】
撮影:田中隆信「THE OPEN CALL」プロジェクト報告会見より
撮影:田中隆信「THE OPEN CALL」プロジェクト報告会見より
撮影:田中隆信「THE OPEN CALL」プロジェクト報告会見より
撮影:田中隆信「THE OPEN CALL」プロジェクト報告会見より
撮影:田中隆信「THE OPEN CALL」プロジェクト報告会見より
撮影:田中隆信「THE OPEN CALL」プロジェクト報告会見より
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