
(C)NTTドコモ/Sports Graphic Number「NumberTV」第21回より
プロフィギュアスケーターの羽生結弦氏が、5月22日にLeminoで配信された「NumberTV」の第21回に登場。オリンピック初出場で日本男子初の金メダル獲得、そして男子シングルとしては66年ぶりの五輪連覇をはじめ数々の偉業を達成してきた羽生氏が、当時のエピソードを交えてフィギュアスケート競技者人生を振り返った。(以下、ネタバレを含みます)
「ジュニアグランプリファイナル」を史上最年少で優勝
「NumberTV」はドコモの映像配信サービス・Leminoと、数々のアスリートのドラマを伝えてきたスポーツ総合雑誌「Sports Graphic Number」の共同プロジェクトによって誕生した、トップアスリートの人生にフォーカスを当てるオリジナルドキュメンタリー。数々の苦難を乗り越えてきたプロアスリートたちが、競技人生を変えた「最大の挫折」と「復活」の物語を自身の言葉で語っていく。
4歳でスケートを始めた羽生氏は、2009年にジュニアの国際大会で初優勝を飾ると、同年の「ジュニアグランプリ(GP)ファイナル」を史上最年少で制し、2010年には「世界ジュニア選手権」も初優勝。勢いそのままに2010年に高校1年生でシニアデビューし、2012年には「全日本選手権」を初制覇。翌年連覇を達成し、夢舞台であるオリンピック出場が見えてくる。
羽生氏は「それまで“勝てないな”という時期もありましたし、練習しても『うまくならないな』とか『うまくいかないな』という時期もたくさんあったし、『このシーズンは絶対負けない』というシーズンもありましたけど、この時期はまだまだ自信がなくて、ひたすら自信をつけるために、ただがむしゃらに前を向いて走り続けていた頃ですね」と、当時を振り返った。
オリンピック初出場となった2014年のソチ五輪。ショートプログラム(SP)では史上初の100点超えで首位発進、フリーでも首位を譲らず、フィギュアスケート日本男子初の金メダルを獲得した。
羽生氏は「自分としては、運も味方して“取れちゃった”というぐらいの感覚だったので、うれしいはうれしいですし、ものすごく努力してきたので、それが報われた瞬間ではあったんですけど、『次の金メダルに向けて頑張らなきゃ』と思っていた」と、初めての金メダル獲得時の心情を打ち明けた。
追い掛けられる立場になり、一気に注目度や期待度が高まったことで周囲の変化に戸惑いつつ、気持ちを切らすことなく勝ち続ける“強さ”を求めて競技に向き合う羽生氏。しかし、2014年11月の「中国杯」最終日、演技直前の練習中に他の選手と衝突して流血してしまう。フリー演技はやり遂げたが、その影響からか11月下旬の「NHK杯」では4位に。12月の「GPファイナル」では日本男子初となる2連覇を飾るも、今度は病気が見つかり手術・入院することになる。
(C)NTTドコモ/Sports Graphic Number「NumberTV」第21回より
「全日本選手権」「GPファイナル」それぞれ4連覇達成
けがや病気と付き合いながらも、2015年に「全日本選手権」4連覇、2016年に「GPファイナル」4連覇、2017年の「世界選手権」では2度目の優勝と向かうところ敵なしの快進撃だったが、2度目のオリンピック出場の3カ月前、2017年11月「NHK杯」の公式練習中に右足関節外側靭帯損傷という大けがをしてしまう。それにより平昌五輪までの全試合を欠場することに。
満足な練習もできないままの復帰初戦となった平昌五輪だったが、羽生氏は男子シングルとしては66年ぶりとなる五輪連覇を達成した。
当時を回顧し、羽生氏は「ショートに関しては本当に足が震えるほど緊張していて、当時は『これが自分のオリンピック最後だ』と思っていたので、『この光景を全部脳裏に焼き付けておこう』と思って、意図的に記憶に残すようにした試合でした」と明かす。
さらに、五輪連覇について「ソチオリンピックは“狙ってはいるんだけど、焦点が定まり切らずにいつの間にか取ってしまった”という形の金メダルだったんですけど、平昌オリンピックは照準を定め切って『目の前にあるから、思いっ切り手を伸ばしてつかむ』と思って、頑張ってつかんだ金メダルという感じでした」と、同じ金メダルでも違った意味合いがあったことを吐露。
そして、羽生氏は「オリンピックは1回も楽しくなかったです。楽しかったという記憶がある試合はないですね、僕は。全部苦しかったし、全部緊張したし。できるならもう出たくないです(笑)」とも語った。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】
(C)Kiichi Matsumoto/Sports Graphic Number羽生結弦氏
(C)NTTドコモ/Sports Graphic Number羽生結弦氏
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