

3月20日に開幕する2025 JリーグYBCルヴァンカップ。J1からJ3までの全60クラブが参加して“聖杯”を奪い合うトーナメント戦による激戦がスタートする。Leminoニュースでは開幕に際して、昨シーズンの大会得点王で今春より浦和レッズへ移籍した長倉幹樹選手をフォーカス。前回大会でアルビレックス新潟を決勝の舞台へ導き、アカデミー時代を過ごした“古巣”での躍進を誓う彼の想いに迫った。
※浦和レッズはFIFAクラブワールドカップ出場の関係で、9月にスタートするプライムステージから参加。
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紆余曲折を経て、再び袖を通すことになった赤いユニフォーム。今シーズン、アルビレックス新潟から浦和レッズに移籍した長倉幹樹が、自身の未来を切り拓いた舞台に再び挑む。
3月20日に開幕する2025JリーグYBCルヴァンカップ。Jリーグ全60チームの頂点を決める大会で昨シーズンの得点王に輝き、新潟の決勝進出に貢献。チームを初タイトル目前まで導いたのが長倉だった。
そのキャリアは異例のステップアップと言えるものだ。
ジュニアユース、ユースと浦和のアカデミーで育ち、2022年に順天堂大から関東1部の東京ユナイテッドFCに加入。J1から数えて5部にあたるリーグで活躍すると、いきなり1年目の夏にJ3のザスパクサツ群馬(現ザスパ群馬)に移籍。さらに2023年7月にJ1の新潟へと駆け上がると、昨シーズンはリーグ戦30試合で5ゴールをマーク。そしてルヴァンカップでは9試合6ゴールで得点王となり、チームが国立にたどり着く原動力となった。
長倉は「先のことはあまり考えずに、目の前の一つ一つのことをがむしゃらにやってきた。ただ、下のカテゴリからステップアップしてきたので、自分が頑張ることで『下からでもやれるんだ』という証明になると思うし、アカデミー出身ということでファン・サポーターの皆さんからにも親近感を持ってもらえるのではないかと思っています」と自身のキャリアについて語った。
また、自身の価値を証明したとも言えるルヴァンカップ得点王については「ラッキーだった部分はありますね」と謙遜するも、「決勝まで行ったことによって試合数が増えて、そこで出場機会がもらえて成長できた部分もある」と大会を通じて自信を深めた。
ただし、「優勝したかったのが一番です」と悔しさも滲ませる。
決勝で名古屋グランパスと対戦した新潟は、前半で2点のビハインドを背負いながら猛反撃。後半アディショナル11分にVARのサポートで獲得したPKを決めて延長戦に持ち込むと、65分から途中出場した長倉は1点をリードされた延長後半6分に小見洋太の同点弾をアシスト。再び試合を振り出しに戻し、試合はPK戦へと突入する。
雨が降りしきる中、長倉は新潟2人目のキッカーとして登場するも、右足キックはゴールの枠を捉えられず。対する名古屋は5人全員が成功。新潟は初タイトル獲得を逃すことになり、決勝進出の立役者となりながら「自分のせいで負けてしまった」と涙を流す結果となってしまった。
「悔しい結果は変えられないので、やっていくしかない。メンタルは強いほうだと思うので、切り替えてではないですけど、あの舞台にまた行けるようにやっていきたい」

迎えた今シーズン。アカデミー時代を過ごした“古巣”に戻ってくることになった。あこがれだったトップチームの赤いユニフォームを身にまとう機会を、自らの力で引き寄せた形だ。
「中学、高校と在籍してきたクラブなので、思い入れは強いです。ユース時代の同期だった橋岡大樹や荻原拓也が活躍していたので、大学時代も浦和の試合を観る機会は多かったですし、結果も気になっていました。今回の移籍で周りからは“戻ってきた”と言ってもらえますけど、トップチームではプレーしていないので、自分としては新加入のつもりでいます。チーム内の競争がすごく激しいので、とにかく試合に出られるようにやっていきたいですし、試合に出たら勝利につながるようなプレーで活躍したいと思っています」
チーム内の評価も高い。チームメートのGK西川周作は「(長倉は)力強く、推進力もある。それにポストプレーもクオリティが高い。対戦していたときから思っていたけど、シュートのうまさもある。間違いなくこのチームにもたらしてくれるものは大きいと思う」と評価しつつ、「ゴールという結果で証明してほしいですし、そこがファン・サポーターの皆さんの心をつかむ一番の近道だと思う。彼がゴール決めてくれて、僕がしっかり守る流れができれば、チームも強くなっていけるんじゃないかと思う」とも語ってくれた。
しかし、チームも長倉も難しい時期が続いている。2月に開幕した明治安田J1リーグでは4試合でピッチに立ちながら出場時間は短く、先発も得点もゼロ。チームも6試合終了時点で1勝3分2敗の勝ち点5で17位に沈んでいる。
今まで幾度となく壁にぶつかっても逃げずに真正面から向き合い、自身のキャリアを切り拓いてきた。悔しさを糧に成長を遂げ、自身のゴールで赤く染まったサポーターを沸かせる準備は整っている。そしてその先に、もう一度あの舞台が待っている。



写真=青山知雄
【制作・編集:Blue Star Productions】
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