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未解決事件の闇より濃い“心の影”が、誰もが感じたことのある“思春期の痛み”を思い起こさせる<FOGDOG>

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(C)「FOGDOG」製作委員会

“未解決事案総合対策管理室(通称:みかん部屋)”のメンバーたち 

平祐奈×丸山隆平がタッグを組む新感覚刑事ドラマ「FOGDOG」(読売テレビ)の第6話が8月25日にオンエアされた。未解決事件に挑む狗飼錐(平)と猿渡響(丸山)が、新たな仲間とともに“幽霊騒ぎ”の真相を暴いてみせた。(以下、ネタバレを含みます)

異色バディが事件に挑む刑事サスペンス

本作は、人の顔を見分けられない相貌失認を抱える休職中の若手警察官と、破天荒な検挙率ナンバーワンの左遷刑事が、未解決の事件に挑む完全オリジナルサスペンス。BABEL LABEL のナカモトユウと澤口明宏、そして『絶メシロード season2』の名倉良祐が監督を務め、王道のバディものに心理戦と軽妙なやりとりを織り込んだ。

錐は“驚異的な記憶力”を武器にする23歳の休職中の警察官。相棒の猿渡は高い検挙率を誇る一方、暴力事件で左遷された“昭和気質”の熱血刑事。社会の主流から少しはみ出した2人だが、それぞれの長所で事件に挑む。

(C)「FOGDOG」製作委員会

女子生徒たちにいじられる清水(三河悠冴) 

“幽霊騒動”の裏に潜むいじめの連鎖を現実の手掛かりで解きほぐす

捜査しているのは2019年の廃校で起きた元生徒・卯佐美愛子(紺野彩夏)の転落死で、毎月18日に“幽霊が現れる”という怪談が真相を覆い隠してきた。心霊系配信者・真神透(濱津隆之)から届いた映像を手掛かりに現地検証を行った錐と猿渡は、夜の校舎で“幽霊”と遭遇して追跡し、正体を特定する。姿を見せたのは愛子のオンライン友人・稲荷希実(中村ゆりか)で、彼女は「ある後悔」を抱えつつ愛子の制服とウィッグで徘徊し、噂を意図的に煽って情報を集めていたと明かす。人の手によるものだと判明し、捜査は現実的な犯人や動機を探る方向へと舵を切る。

錐は映像に映る右腕のほくろや歩容、指先の癖といった微細な所作に注目し、その時間帯に屋上へ出入りした別の人物の可能性に行き着く。浮上したのは愛子の中学同級生・清水羚羊(三河悠冴)で、聞き取りと動線検証から“冗談”を装ったからかいの連鎖と、事件当日に屋上で起きた押し問答の輪郭が明らかになっていく。怪談として風化しかけていた転落死は、人間関係の軋轢が生んだ現実の悲劇として像を結び始める。

(C)「FOGDOG」製作委員会

心霊系配信者・真神(濱津隆之)のカメラによって事件は進展する 

ことばのすれ違いが生む自意識の痛みを演出と物語で可視化する

解決編となる第6話は、ホラーコメディ調から一転して思春期特有の繊細な心理を丁寧にすくい上げる。中学時代に顔のアザをからかわれていた愛子は高校でメイクを覚え、隠す術を手に入れる。一方で清水は韓国男性アイドルに影響を受けてメイクを始めるが、教室の“いじり”の的となってしまう。美術室で二人きりになった場面で、清水が善意で放った「卯佐美さんはアザを隠すのも上手」という一言が決定的な亀裂となり、愛子は清水のクロッキー帳のデッサンを口紅で塗りつぶし「ブス」と書きなぐってしまう。突き放された清水は絶望の淵に立ち、最初にその気配を察して屋上へ駆け上がったのは愛子だったが、もみ合いの末に彼女は転落する。笑いに包まれた“いじり”が誰かの痛みの上に成り立つこと、ことばのすれ違いが関係を容易に断絶させること、そして顔や表情を読み取れない錐だからこそ微細な所作から真相にたどり着けることが、ストーリーと映像の両輪で描き出される。

(C)「FOGDOG」製作委員会

メイクをめぐることばのすれ違いが“二度と取り返せない後悔”に結びつく 

ドタバタの笑いの裏側にある“痛み”の記憶が余韻を深める

放送直後のSNSには「軽快に見えて実は胸が痛い回だった」「猿渡の『冗談は相手もオモロイ思て初めて成立するんや』が刺さった」「“カメ止め”の彼が出ていて思わず笑った」「顔が分からないキリちゃんだから見抜けた気がする」という声が並び、ホラーコメディの賑やかさと、誰もが覚える痛みの記憶が同居する余韻が共有された。軽さと重さの緩急が効いた構成が、シリーズ全体の厚みを一段押し上げる回となった。

【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】

(C)「FOGDOG」製作委員会

狗飼錐(平祐奈)のひらめきとお決まりのポーズ 

(C)「FOGDOG」製作委員会

最悪の結末を迎えるふたりの関係 

(C)「FOGDOG」製作委員会

“幽霊”となって廃校を徘徊する女子高生(中村ゆりか)の背後には 

Leminoで「FOGDOG」を見る

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